大正生まれの両親は、いっさい、保険に入っておりませんでした。



これは、戦前に掛けていた保険金の保証額が、戦後のインフレによって二束三文になってしまった苦い経験があるからです。




戦前の1000円と言えば、家が1件建つほどの価値があったのに、戦争が終わって満期に伴い支払われた1000円なんて、家1件どころか、服の1着も買えないほどの価値しかなかったのですから、保険不信に陥ったのは無理からぬことでしょう。




しかし、両親が死んだとき、保険に入っていなかったことを大いに後悔したものです。




健康保険に入っていないため、入院しても入院費の補填はありませんし、葬儀だって生命保険に入っていないため、それを当てにして葬式を出すことも出来ず、結局は、少ない蓄えの中から、なんと工面して対応するしかありませんでした。




今の世代は、さすがに保険に対する偏見は持っていないでしょうが、戦争を経験した世代の保険に対する否定的な考えは、かなり強固なものでした。




そもそも、保険とは、助け合いの精神でできている仕組みです。




つまり、保険に加入することは、この助け合いの仕組みに仲間入りすることを意味します。




日常生活を送る際、我々は、もし不慮の事故に遭ったら、もし、病気になって入院するようになったら等々、「もしからたら」と漠然とした不安を抱えながら生きております。




その代表的な不安は、万一への不安、病気・ケガへの不安、老後の不安です。




こうした不安を少しでも解消し、安心して生活していくためには、ありとあらゆる経済的なリスクにあらかじめ備えておく必要があります。




その備えの代表的なものが保険なのです。




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2015/07/06(月) 11:20 保険 PERMALINK COM(0)

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