鍼治療とは、全身に点在するツボ(経穴)を鍼で刺激して身体の不調を改善する、東洋医学のひとつです。
鍼の刺激によって筋肉をほぐしたり、血行や代謝を促したりすることで、痛みやつらい症状を改善していきます。
■痛みの緩和
鍼の刺激によって、痛みを抑える作用のあるホルモンが脳内に分泌されます。
さらに、脳に痛みを伝える神経の働きをブロックするため、痛みが伝わりにくくなります。この2つの作用によって痛みが緩和されます。
■リラックス効果
鍼の刺激により、リラックス効果のあるセロトニンなどのホルモンが分泌されます。
さらに、ストレスや緊張を和らげるツボや、心を安定させる作用のあるツボを刺激することで、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
これによって、副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。
■自律神経のバランスを整える
自律神経のバランスを整え、交感神経から副交感神経への切り替えがスムーズになります。自律神経が整うことで、胃腸の働きや血圧の安定・回復にもつながり、寝つきがよくなり熟睡できるなど、眠りの質が向上します。
■筋肉のこりやハリへの効果
鍼の刺激により血液やリンパの流れが改善し、溜まっていた老廃物の排出、筋肉の緊張をほぐすことで、首・肩のこりやを緩和する効果が期待できます。
■美肌効果
鍼で真皮層が刺激されると、細胞は「傷つけられた」と認識して、その部分を修復するためにコラーゲンやセラミドなどの生成が活発になります。
これによって、ターンオーバーのサイクルが整い、肌の弾力やみずみずしさがアップして、シワやたるみの改善、肌のくすみの解消、リフトアップにもなります。
■血液やリンパ液の代謝改善
鍼の刺激により血液やリンパの流れがよくなり、新陳代謝が活発になります。これによって、自然治癒力や免疫の働きが高まって、不調の改善や、病気になりにくい身体づくりに役立ちます。
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